その分現金でくださいよ。

店長の好意が台無しに

http://asa10.eiga.com/2019/cinema/913.html

今年2回目の「午前十時の映画祭」。
家の近くに映画館が2つあるの本当にありがたいですね。
ある漫画で会話のネタになった事があって(しかも2回)、中学生の頃からタイトル(と誰が脱走成功するか)は知っていたのですが、 実際に観るのは初めて。

第二次大戦下でドイツ軍の捕虜になった兵士250人の集団脱走計画を描いた映画。
主題歌の「大脱走マーチ」が有名っていう前情報を得てほーんって思ってましたが、いざ始まってみるとめちゃくちゃ聴いたことあるメロディでした…。この音楽の使い方が凄くて、原曲(でいいのかな)は運動会の行進で使われてるような勇猛な曲なのに、同じメロディに様々なアレンジを施して180度真逆の緊迫した場面でも使ってたのは感動というよりは感心してしまいました。

3時間弱という長尺の映画なのですが、一難去ってまた一難、がテンポ良く繰り返され最後まで気の抜けないストーリーで全く退屈しませんでした。娯楽映画の王様的扱いをされているのも納得だと思います。
そしてそれぞれのキャラクターが、絶望的状況でも決して諦めず、むしろその状況を楽しんでいるかのように生き生きと描かれていたのが面白かったです。
この映画に出てくる収容者、10回以上脱走を試みてるやつもザラでそれは脱走の才能ないのでは?と思ってしまうのですが、収容所に入れられた瞬間からもう脱走を試みている。大規模脱走計画は中盤くらいから立つのですが、その途中で1番掘り進めてたトンネルの存在がバレても、トンネルが計画より短くても絶対に挫けなくて、本当に一切登場人物が諦める場面がないのは本当にカッコいい男たちを描いているなあと。最後はメイン格であるヒルツが捕まり、独房に入れられるシーンで終わるのですが絶対にまた脱走しようとしてるし、ラストシーンまで不屈の反骨心を見せつけてくれました。

そこらじゅうで褒められているだけあって、本当に楽しい映画でした。脱走後、アルプスの山々やノイシュヴァンシュタイン城を背景にバイクや飛行機で逃げ回るシーンは絵そのものが綺麗だったのもかなり評価が高いです。

やっぱり作品の長さは体感時間で測るべきであって実際の長さはあんまり関係ないんだよなあと再認識しました。何かと比べてるわけではないですが。
 

MOVIEパーティーってなんやねん、ってなりましたが「リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー」のコラボ映画と3月から始まる新番組「キラメイジャー」前日譚の同時上映のことでした。

「仮面ライダー」シリーズのファンで「スーパー戦隊」は本当に気が向いたときに観る、というくらいなのですが、「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」が本当に面白くて作品の大ファンになってしまったのと、次回作「キラメイジャー」のメインライターが僕がいちばん好きな作品である『仮面ライダークウガ』のメインライター荒川稔久さんだったので興味を持ったのもあり映画館に足を運ぶことに。ぶっちゃけると現行の「リュウソウジャー」はあんまり真面目には観れていないんですけど、キャラと話はだいたい知ってるし大丈夫かな…って感じです。

「ルパパト」の敵組織ギャングラーの生き残り(ゴーシュの実験体)が復活し、その金庫の中にリュウソウジャーのパートナーである騎士竜5体を閉じ込めてしまう。そしてその金庫がステイタス・ゴールド・クインティプルになってしまってさあ大変。どう大変なのか全く理解できない人はルパパトを全話観ましょう。完全にルパパトの設定になってますがステイタス・ゴールド・クインティプルの金庫は「詰み」に近い状態なので、そこを3戦隊がどう打開するのか、っていうのは先が読めなくて面白かったです。

ルパンレンジャーとパトレンジャーの面々が1年かけて見つけ出した「戦う理由」「それぞれの正義」をリュウソウジャーに伝えるシーンが熱い映画でした。特に魁利とコウの絡みが本当に素晴らしい。
「地球を守る」ことを至上命題として戦ってきたリュウソウジャーは、地球と自分たちのパートナーを天秤にかけた結果騎士竜を犠牲にする選択をしようとする。それに「正しいとか正しくないとかどうでもいいだろ!取り戻したいものがあるんだろ!」って言えるのはルパンレッド・夜野魁利だけなんですよね…。

開幕コウとティラミーゴがほんまに些細なことで喧嘩しはじめてなんやねんこいつらって思ってたけど、その後別れが訪れるってのは魁利と兄の別れと全く同じ状況で、だからこそ魁利はなんとしてもコウにあきらめてほしくないという展開につながっていく。なんて憎い脚本を書いてくれるんだ…
「ルパパト」最大の魅力であるWレッドの掛け合いも健在で、尺は短いながらも決して交わることのない2人の決心とお互いへの信頼感が伝わってきました。この2人の関係が好きすぎて僕が女性だったら腐女子になってたかもしれない。

そしてギャグシーンも面白い。特にカナロ、つかさ、透真の喫茶店でのシーンはめっちゃ笑ってしまった。

ストーリーよし、キャラクターよし、コメディよしで特撮映画として本当に質が高い作品だと思います。先輩戦隊が後輩にメッセージを伝える、ってのがこの手の作品の基本スタイルだと思うのですが、そのメッセージにしっかり「ルパパト」1年分の想いが乗ってるのが伝わってきました。
強いて不満点を挙げるならグッドクルカイザーVSXを出してほしかったくらいでしょうか。出てくるだけで熱いロボ、あいつくらいしか居ないですからね。


「キラメイジャー」は前日談ということでレッド以外のメンバーがキラメイジャーに選ばれるまでのお話。
グリーンとピンクが可愛い。そして職業プロゲーマーのヒーローっていうのに新時代を感じる。
真面目に内容の話をすると「どいつもこいつも中途半端でつまんない」世の中で自分の好きな絵に熱中できる充瑠くんがキラキラ光る。「じゅうる」ってどういうDQNネームだよ。
僕みたいな薄汚れたアラサーはもちろん若者ですら熱量が足りない、冷めてると言われる現代で「好きなこと」に一直線でいられることの素晴らしさあたりがこの作品のテーマになっていくんじゃないかな、と感じました。本編も楽しみです。

余談ですが、個人的に好きなスタプリのEDがなぜかスクリーンで見られる特典付きなので女児のみなさんも観に行かれるとよろしいかと思います。
本当にこのダンスアニメーションクオリティが高いよね…。

アデルの恋の物語 [DVD]
イザベル・アジャーニ
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2008-02-22


以前『ポゼッション』を観たときにイザベル・アジャーニの狂い散らした演技が印象的だったので、他の作品も観てみたいと思って配信サイトで検索したんですけど(少なくともアマプラとネトフリでは)取り扱いなし。近所のレンタルビデオ屋に行ってみても取り扱いなし。50年以上前のフランス映画なので仕方ないのかもしれませんが…結局AmazonでDVDを購入することにしました。
せっかく買うのであればBlu-rayがよかったのですが、そもそもBlu-rayが存在していませんでした。

ヴィクトル・ユーゴーの娘であるアデルが惚れた英国軍人を追いかけて(英仏海峡にある)ガーンジー島からカナダのハリファックスまで家出をしてしまう、一言でいうと壮大なストーカー物語。
邦題だけ見たら微笑ましい恋愛ものみたいに思えちゃうけどそんな優しい話ではないし、邦題付けた人の悪意すら疑ってしまいます。

想い人のピンソン中尉は既にアデルに興味なし、現地で女作って遊んでる、ついでに借金持ちと割としょうもない男なのですがそれでもアデルの想いは変わることがなく、毎日のように重い手紙を書き続ける。次第に(最初から?)おかしくなっていき新聞に嘘の結婚記事を載せたり、催眠術で中尉に結婚のサインをさせようとしたりとやりたい放題。最終的にお金が尽きてホームレス並に生活レベルが落ちてしまうのですが、その状態で中尉の次の赴任先であるバルバドスまでストーカー。怖すぎる。北九州とか行ってそう。

イザベル・アジャーニが演じるアデルは狂ったように中尉に縋ったり悪夢にうなされたり終盤は服もボロボロで廃人同然だったりするのですが、そんな状態でもある種の気品を感じるのが本当に素晴らしい。
『ポゼッション』の時同様、画面にいるだけで惹きつけられてしまう。そしてめちゃくちゃ美人。特に中尉と別の女の密会現場を物陰からのぞき見するシーンは凍り付くような色気を感じました。
これで当時19歳というから本当に天才なんだろうなとしか思えない。

正直な話、可愛い人が可愛い演技をできるのはある意味当たり前だと思うのですが、彼女のように恐怖や悲痛さ、狂気といったマイナス面の感情をしっかり表現できる役者さんって本当に魅力的だと思います。

演技の狂いっぷり自体は『ポゼッション』の方が振り切れてて見ごたえがあったかなというのが正直なところ。あくまで史実に基づいた恋愛映画とホラー要素も存分に入った映画で比べることじゃないかもしれませんが…。

映画自体がめちゃくちゃ好みかというと微妙なところですが、イザベル・アジャーニは本当に魅力的な女優だなと再確認したし、他に何作か気になってるものもあるので観ていこうかと思います。

どれもこれも配信してないし、またAmazonでDVDを買わないと…。

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