その分現金でくださいよ。

店長の好意が台無しに

カテゴリ: 旅行

ワディ・ラムの続き。

残す旅程もあと2日だったのですが、正直ギリギリまで最後の目的地をどこにするか決めていませんでした。

最終日に移動でトラブって飛行機乗れないのが一番困るので、早めにアンマン周辺を観光するプランを最初は立てていたのですが、前の記事にも書いた通りアンマンの喧騒には若干疲れてしまっていたので、正直あんまり戻りたくはなかったです。

この時点で行ってないところでヨルダンと言えば!となるスポットといえば死海だと思うのですが、死海は基本的にビーチや泥パックを楽しむところであって、僕はあまりそういう旅行に興味がないし、何より皮膚があまり強くないので死海なんて入ったら地獄を見るだろうと思いました。ツアーだったら100%、いや1000%死海行くことになってたと思うので、こうやって自分の好みに合わせてメジャーどころも外せるのは個人旅行の強みかなと思います。日程も適当に立てればいいですしね。

イスラエル側に行けば、ユダヤ人最後の要塞として有名なマサダ遺跡や、死海文書が発見されたクムランの遺跡があって、そういうのは行ってみたいなと思うのですが、僕のパスポートにはイランの入国スタンプが押してあるので、あと8年くらいは入国審査がめんどくさくなりそうなのでパス(そもそも入れないと思ってたんですが今調べたらそれだけで拒否はされないみたいです。ただ逆は拒否される)。

色々考えた結果「もう見たいところはあらかた見たし、あとはのんびりダラダラ過ごそう」と思って、最後の目的地はヨルダン唯一の海沿いの街、アカバにしました。
ガイドブックに載っていた海の景色が綺麗だったのと、『アラビアのロレンス』でロレンスたちがオスマン帝国からアカバを奪還するシーンがあって、その景色が印象に残っていたというのもあります。というかあの映画、ワディ・ラムよりアカバのシーンの方がたぶん長かったですからね。

ワディ・ラムからアカバまではタクシーで1時間くらい。同じキャンプに泊まっていた(確か)スペイン人2人組と折半したので交通費はかなり抑えられました。いくらか忘れたけど。
ワディ・ラムで予約していたホテルに到着。さっきの2人組と同じホテルでした。
早く着きすぎて部屋の準備ができていなかったらしいので、2時間くらい街をうろつくことに。
特に観光地的なものはあまりない街ですが、リゾート地として人気はあるみたいです。
もう基本的に何もする気がないのでとりあえず海でもながめてぼーっとしてようと思ってビーチに向かいました。海には入らないですけど。
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ひたすらに青い海と空、向こう側に見える街(行ってないからわかりませんがたぶんあれがリゾートホテルなんかが林立してる地区だと思います)や砂と岩がむき出しの山並み。
なかなか日本では観ることのできない景色ですね。こういう景色の中に身を置くことが出来るのが旅の醍醐味だと思います。

ここは外国から来たお金持ちというよりは地元の人が集まるビーチっぽくて、カメラ持ってたら(たぶん)地元の少年から「俺を撮ってくれ」ってせがまれました。
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いい笑顔してんな。

しばらくビーチで寝てたらおなかがすいてきたので1回ホテルに戻ってから昼食に。地球の歩き方で見つけて気になっていたアリババというレストランに。
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このサイディーヤっていう魚 on 炊き込みご飯みたいな料理が名物らしいです。どっちかというと味はパエリアみたいな感じがしました。外国人向けのレストランというのもあるけれど、癖が強くなくみんな好きな味だと思います。

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でもそれ以上にこのオニオンスープが絶品すぎました。ヨルダン要素1mmもないけどめちゃくちゃおいしかった。おかわりしたかったくらい。芋は普通でしたが、世界共通で同じ味という安心感はありますね。ただこのレストラン、値段は結構しました。具体的に言うと上の3品で4469円です(クレカの明細が残ってた)。美味しかったけど!

昼食後も特にやることはなかったので海をずっと眺めて過ごしてました。
日本は山口県山陽小野田市あたりからLINEが来てて、ずっと「小倉唯ちゃんがアイドル声優としてどれだけストイックか」みたいな話に付き合いつつ海を眺めてたらふと「潜りたくね?」という欲求がわき上がってきました。アカバはダイビングの聖地みたいな扱いをされているのは知っていても、「まぁ疲れるしいいや…」くらいの気持ちでいたのですが、ずっと美しい海を見ていたら「せっかくアカバまで来たんだし、次来るとしてもいつになるかわからないし潜っとくか」という気持ちになってきました。あと2月に宮古島でやったシュノーケリングが楽しかったので。
しかしこの時点でもう昼3時くらいで、ダイビングできるとしても次の日(最終日)の朝。日程的にはギリギリです。

それでも、心に決めたらその瞬間に始まってるので、ホテルに戻ってフロントに相談。
チェックインするときにホテルの隣(というか同じ建物内)がダイビングショップなのを見ていたので、「明日の朝空いてたらダイビングさせてくれないか」と話してみたら2つ返事で行けました。ノリで相談してみたらええやん。値段も相場よりちょっと安い25JDでした。

ダイビングもできると決まったので夕方のビーチを眺めることに。海しか見るものがないので。
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紅海に沈む夕陽。マジで海赤いやん!!とかいう頭悪いことを考えてました。

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眺めがいいと海辺でスマホいじってるだけの兄ちゃんでもそれっぽく映るという例です。
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一応遺跡的なものも。
アカバ要塞といって、おそらく『アラビアのロレンス』でロレンスの軍が奪還して旗を立てたのはここ。改装中なのか中には入れませんでした。

夕食は昼食べたレストランにドはまりしてしまったので同じ店にしました。さすがに2連続サイディーヤは…と思ったので無難にシーフードパスタとケバブにしました。

その後は少し街を歩いてお土産を購入し、ホテルに戻って爆睡。

夜が明けて、旅もいよいよ最終日。
8:30にホテルからダイビングスポットに出発。僕以外はライセンス取るためのコース参加者でずっとアカバに滞在してる感じの人たちで、体験ダイブは僕だけという感じ。
医学の素養がないので、「あれ?そういえばダイビングした直後に飛行機って乗ったら危ないんじゃね…?」ってことに移動の車の中で気づいてしまいました。慌ててネットで検索すると、1ダイブなら12時間空けないと飛行機に乗っちゃいけないとのこと。帰りの飛行機は深夜2時発だったのでギリギリ大丈夫そうと分かり一安心。皆さんも気をつけましょうね。

体験なので装備も全部インストラクターさんがつけてくれました。装備の重さ全部足したら2-30kgはあるらしいので地上ではむちゃくちゃに重かったのですが、水に入ってしまえば何も感じなくなりました。

海の中は見渡す限り青の世界で、フィンもボンベでの呼吸もある程度慣れてしまえばあまり苦ではなくく、インストラクターさんの助けも借りながら海中散歩を楽しむことが出来ました。
インストラクターさんが水中カメラで写真を撮ってくれて、後日メールで送ってくれたのですが、画質があまりにも微妙すぎたので今度水の中に入るときは自前のGoProを持っていくことを心に決めました。
体験とは言え紅海ダイビング、貴重な経験でした。ライセンス取れば沈没船のところまで行けたりするみたいなので、いつか再チャレンジしてみたいなとも思いました。ダイビングのライセンス取ってみたいって気持ちは結構あるんですよね。やるにしても絶対日本でやるけど…。

ちなみに完全にハマってしまったのでこの日の昼食もアリババでした(サイディーヤを食べたので画像略)。結果的にアカバでの食事は全部このレストランになってしまい、食費がとんでもないことになりました。

ということでやりたいと思ったことは完全にやり切った感があるのであとは帰るだけ。
ホテルをチェックアウトし予約した夕方4時のバスに乗ろう…としたら何かしらの手違いがあり、予約が出来てなくて死ぬほど焦りましたが、これ逃したら日本に帰れないんですよって窓口でアピールして、席は空いてたのでなんとか乗ることが出来ました。

ということでアカバに別れを告げ、空港のあるアンマンに戻ります。
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バスの車窓から。

4時間くらいかけてアンマンに到着。タクシーで空港に向かいます。
アカバからアンマンのバスターミナル経由で空港に行くと、地図上は折り返す形になります。
高速バスは途中下車できないって聞いてたのですが、タクシーの運転手から「空港の近くで下ろしてって言えば下ろしてもらえるし、そっちのほうがタクシー代安くなるよ」と言われました。実際のところは確かめようがないのですが、ヨルダンに行く方がいらっしゃいましたら試してみてください。
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空港に到着。
あとは行きと同じで、ドバイ経由で帰るだけです。
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タブレットにいろいろとDLしてきたので機内での時間潰しも余裕(時間がめちゃくちゃ長く感じました)。

帰国したのは日本時間で夜の11時くらい。南古谷には帰れないので蒲田で1泊することに。
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帰国して最初の食事はみんなの食卓でした。日本の味。

ということで今回も旅を存分に楽しみつつ、無事帰ってくることができました。
ペトラとワディ・ラムは生きてる間に行きたいとずっと思っていたので、今回ちゃんと見ることが出来たのは満足。ヨルダンでは長距離バスでの移動が多かったのですが、見渡す限り砂漠、という景色が続いていて移動中すら楽しむことが出来ました。
トルコも僕に海外旅行の楽しさを教えてくれた国なので、これから何回でも行ってみたいですし、次行くときはイスタンブール以外、特にまだ行ったことのない場所を周ってみたいですね。

逆にマイナスだったところを挙げるとするならば、今回は旅の途中、ジェラシュを訪れた次の日にこんな事件が起こったりしてちょっと焦ったことくらいでしょうか。すごいのどかなところだったし、ここで昼寝とかしてたんだけどなあ…。
一応旅に出かける前はその国の治安状況なんかをある程度は下調べして大丈夫そうかな、と思ったところにしているんですけどね。実際この旅の中で身の危険を感じたとかは全くないし、中東は基本スリの心配とかあんまりないから楽なんですけどね。イタリアとかの方がずっと気張ってました。
まぁ日本にいても刺されるときは刺されると思うのでこういうのはあんまり気にしてないのですが。
あとは中東特有の交渉前提のタクシーはすごく疲れてしまいましたね。どう頑張っても外国人だとぼったくられてしまうし。
特にヨルダンは鉄道がほとんど発達してない上に街中の路線バスは外国人には使いづらいので、どうしてもタクシーを避けられない部分があって、そこは結構ストレスでした。
とはいえ、こういう思い通りに行かないことを楽しむのも旅の醍醐味だと思う(基本的に予定通りになることがない)し、もう今の時点で次はどこに出かけようか考えてしまっています。
まだまだ行きたい場所は世界中にたくさんありますからね。

おしまい。

早いもので気づけば旅に出てから1ヶ月くらい経ちました。ペトラの続きです。

次の目的地はワディ・ラム。
たぶんヨルダンでペトラ、死海の次くらいに有名な観光地ではないでしょうか。
映画『アラビアのロレンス』の題材となったT.E.ロレンスゆかりの地としても有名です。

そのことは前から知ってたんですけど『アラビアのロレンス』は観たことがなかったので、いい機会だと思い出発前に観てみました。
観る前に予想してたイメージとはむしろ真逆で、どちらかというと救われなさしか残らない話でしたね…。ロレンスがベドウィンの戦士たちの信頼を得ていく過程とか、戦争の中で狂気に染まってしまうところとかは面白かったんですけど、最後にアラブを去るロレンスにはむなしさしか残らなくて、これ観てヨルダンに行こうと思えるかと言われると…。1960年代の映画なのですが、砂漠の美しさと厳しさが伝わってくる風景描写なんかは手放しで今見ても綺麗だなと思うんですけどね。救われない話なだけで(そもそも救われない話は好きだし)映画自体はおすすめですからね?4時間あるけど。

まぁそのワディ・ラムに向かうために、朝6時くらいにペトラのホテルを出発。海外旅行中だと早起きできる。そのままワディ・ラム行きのバスに乗り込みます。
事前にワディ・ラムでも砂漠キャンプの宿を予約していたのですが、運転手が言うには予約してないとそもそも乗れないような雰囲気だったので注意しましょう。
2時間くらいで到着。到着したらすでにキャンプのスタッフが迎えに来てくれていて、10分くらい4WDに乗って到着。

今回利用したのはここでした。
https://www.booking.com/hotel/jo/panorama-wadi-rum.ja.html
なんでもワディ・ラム自然保護区内でツアーだったりキャンプの営業ができるのはザラビ族っていう民族だけだと決まっているようです。保護区内にぽつぽつとキャンプがあるのですが、つまるところ全部ザラビ族が経営しているキャンプということなのでしょう。普通のホテルは(少なくとも保護区内には)ないです。キャンプといってもテントの中は暖かいし、ベッドもちゃんとあるので困りはしないですが。

キャンプの周りの風景はこんな感じ。
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見渡す限りの砂地と奇岩、青い空。ここでぼーっとしてるだけですでにやり切った感があります。
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ラクダもいました。

ゆっくりしているとスタッフから「アクティビティはどうする?」と聞かれます。要するに砂漠で何がしたいかということです。
正直4WDで保護区内を回るツアー以外を知らなかったのでそれだけで。とお願いしました。
ラクダに乗るやつはMERSにかかったらめんどくさいなと思ったのでやめておきました。一応感染源はヒトコブラクダらしいですが。
ただこのツアーがやたらと高い。65JDだから1万円くらいでしょうか。ペトラより高い。
まぁここまで来て行かないとかありえないし、日本にいても無駄遣いするしか能のない僕のお金をこの美しい砂漠の景観保全やザラビ族の皆さんの生活に使っていただけるのであれば65JDだろうが100JDだろうが払いましょう。

昼食を済ませ、13時に砂漠ツアーがスタート。
僕以外はイタリア人のカップルと、ロシア人の3人組。名前も聞いたんですけど忘れました。
ナバタイ人の壁画を見た後は、ロレンスの家と呼ばれる場所に。
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家とは言うけどほとんど半壊状態。ついでに言うと本当にロレンスがここを使ってたかどうかはわからないらしい。なんだそれ…。

横の岩山に登って見える景色は綺麗でした。
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しばらく進むと天然の石橋へ。保護区内では有名なのがいくつかあるみたいですが、ウンム・フルース石橋というやつでした。石橋に登るまでの道がめちゃくちゃ急で危険を感じましたが、頂上まで登って写真を撮ってもらいました。
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次はマッシュルーム型の岩。それ以上でもそれ以下でもありませんでした。
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なんかデカい峡谷。名前も特に説明されませんでしたが人はめっちゃいました。
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そしてツアーも終盤、岩山の上から夕陽を臨みます。
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夕焼けとか夕陽ってもちろん川越でも見られるし、ぶっちゃけ世界中どこでも同じ現象なんだろうけど、砂漠という日本ではほぼほぼ見ることのできない景色の中だと印象も全然違ってくるし、この景色はずっと忘れないだろうなと思います。
まぁ川越の夕焼けも(高い建物がなくて空が広く見えるし)実は結構好きなんですけどね。

キャンプに戻ったら夕食をいただき、焚火の近くで暖をとります。
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宿泊客の中で僕だけぼっちだったので体育座りしていたら先ほどツアーで一緒だったロシア人3人組が話しかけてくれました。向こうもそんなに英語が得意なわけじゃないようで簡単な会話しかできなかったですが、t.A.T.uやザギトワの話で盛り上がりました。あと「お前は日本人なのにKダブシャインを知らないのか??」って言われてしまいました。有名人なの…?

一通り話したら真っ暗な砂漠の夜でやることもないので自分のテントに入って早寝したのですが、そうすると朝4時くらいに目が覚めてしまいました。
外に出てみたら(周りが真っ暗なので)星がきれいだったので何枚か天体写真を撮ってみることに。
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頑張ればもうちょっと上手く撮れたかもしれないけど、三脚持ってきててよかった。

こんな感じでワディ・ラムでの1日を過ごしました。
元々荒れ地が延々と続く中東の景色は好きだったのですが、ここまで本格的な砂漠に行くことは今までなかったので、すごく楽しみにしていて、そして予想していたよりもとても素敵な場所でした。
そこにいるだけで圧倒されるような巨大な岩山が立ち並ぶひたすら広い砂漠に身を置くと、自分の存在とかすごくちっぽけでしょうもないものに思えてくるし、悩みとかどうでもよくなりますよね。
悩みとかあんまりないですけど。
値段は結構するけど本当にいろんな人にこの景色を見てほしいと思える場所でした。

あとキャンプのスタッフの皆さんがめっちゃいい人でBooking.comで★10つけてねと言ったので言われるがままに★10つけました。

旅も本格的に終盤。次の目的地はヨルダン唯一の海がある街、アカバです。

ペトラ・バイ・ナイトから帰ってきてそのまま寝て続き。

ペトラ遺跡自体は朝6時からやっているようなのですが、開凸するほどの元気はなく、かといってちんたらしているのも何なので、昨日のようにタクシーを使って遺跡に行き、朝8時前くらいに観光スタート。

中東の3Pなんて呼ばれている(だれが言い出したんでしょう)遺跡のひとつであるペトラ。
いつか行きたいと思っていた場所だったのでワクワクが止まりません。
ちなみに残りの2つは2年前に行ったイランのペルセポリスと、近年ISISにブチ壊されたシリアのパルミラです。僕が行く前に遺跡壊すのはやめてほしい。

ということで入場。ペトラは入場料がお高いことでも世界的に有名です。1日券で50JD=8000円弱。
どんだけ高くてもヨルダンに旅行で来てペトラ行かない人はいないだろうし、観光客から取ったお金で環境保全とかしていただけるのであればいくらでもお支払するのでいいんですけどね。
ということで早速入場。
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最初の見どころのエル・ハズネまででも約2kmくらい。歩く距離もすごいことになりそうなので、水はあらかじめ購入しておきます。
エル・ハズネまでは無料(入場料に組み込まれている)で馬車に乗って移動できるとのことでしたが、乗ってしまうと自由に立ち止まって写真が撮れないのでそれはパスしました。
ここに限らずペトラ全体で、馬やロバを移動手段として使っているので、めちゃくちゃ馬糞の臭いがします。これは写真だけじゃわからない…実際に来てみてよかった(?)

しばらく歩いているとエル・ハズネに続く道、シークが見えてきます。IMG_0994
このように巨大な岩の壁に囲まれた道が1.2km続きます。昨晩は暗くてよく見えませんでしたが、岩山の高さは60-100m。この時点ですでに圧倒されてしまいます。

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しばらく歩いていると、岩の裂け目からエル・ハズネが見えてきました。

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絶景写真集とかでよく見るアングル。

そしてシークを抜けるとこんな感じ。
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ペトラ遺跡は紀元前1世紀~紀元1世紀くらいに古代アラブ民族の1つであるナバタイ人が建設した都市がメインになっているのですが、その中でも特に壮麗とされているのがこのエル・ハズネ。ナバタイ人の葬祭殿みたいなものらしいですが、2000年も前に岩削ってこんな巨大な建造物を作ったなんてにわかには信じがたいです。しかもこれ、(入れないですが)中もあって、地下にも空間があるみたいです。ナバタイ人すげえ…。そして2000年前にこんな建築物を作れる文明も、滅びるときはあっけないんですよね…歴史の儚さを感じます。

ペトラのすごいところはエル・ハズネだけじゃないところ。本当にすべてを見ようと思うと1日ではとても回り切れないので、地球の歩き方を参考にしてある程度コースを決めて進みます。
エル・ハズネの脇にある道を抜けると、40以上の墓からなるファサード通り。
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奥にちょっと見えるのがローマ様式の円形劇場。
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接近。

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王家の墓。
墓といいつつ確実に墓って分かってるのは1つしかないそうです。しかもそれはこの写真に写ってません。

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この柱廊通りを抜けたところに、ペトラで最も重要な神殿と言われているカスル・アル・ビントがあります。
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半壊してますが。

ここの近くにペトラに2個しかないレストランがあります(もうひとつはどこにあるかも分かりませんでした)が、ここに着いたのが11時で、12時からしかやってなかったので、次の目的地であるペトラで最も巨大な建造物、エド・ディルに向かいます。
水を買い足してレストランから1時間。
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登ります。

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まだ登ります。
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いやしんどい。ひたすらしんどい。
800段あるらしいんだけど、普通の階段ではないですからね…。

頻回に休みを挟み、給水を挟み、野良猫に絡みながら到着。
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ここは標高1000mくらいらしいです。もはや登山。(登り始めが800mくらいらしいですが)
でかい。

高さ45m×幅50mだそうです。ちなみにエル・ハズネが40m×28m。
その代わり(?)装飾はエル・ハズネに比べてシンプル。
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昔はここの壺?のようなやつがあるところまで登れたらしいのですが、今は禁止らしいです。絶対誰か落ちたでしょ…………。

そしてここからさらにもうちょっと登れます。
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いや遠目に見ることができるだけなんですが。

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後ろを振り向くととんでもないことになっています。山頂。

(1日で回れるコースの)一番奥まで行ったのであとは戻るだけ。行きはめちゃくちゃ大変だったのですが、帰りは割とすいすい行けました。
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猫と遊びながら帰りました。

1時過ぎに戻ってきて、さっきのレストランで昼食。
選択肢が少ないから値段が上がるのも仕方ないんですけど、17JDのビュッフェの割には正直びみょい…

ホテルから弁当を持っていくと割安なのですが荷物増えるのも嫌ですし…いやでも17JDは高いな…しかも外のホテルが経営してるのにクレカ使えないですからね。

あとは行った道を戻っただけなので省略。
8時に入場して、16時の閉館時間までたっぷり堪能してしまいました。さすが世界有数の遺跡、2000年も前の遺跡をこの規模で見ることが出来る場所はなかなかないなあと思います。エジプトやギリシャ、ローマなどいろんな文化の影響が混じってるのも面白いなと思いました。
入場料がクソ高いのも納得です。割に合う。

ペトラ観光に大事なのは体力と動きやすい格好と水だと思います。遺跡内だと水は若干割高だと思いますがじゃんじゃん買っていかないとマジで死にます。僕は3Lは飲みました。

帰り際に遺跡の職員に「日本人ですか?」と言われてなんやねんと思いましたが、ワンピースが好きですとか言ってるただのオタクでした。

遺跡観光が終わったあとは本日の宿へ。
奇岩地帯にあるキャンプに泊まるのが流行ってるらしいので泊まってみました。
まぁ1人で来てるの僕だけでしたが…
そもそも外国人でひとり旅する人あんまり会ったことない気がする。

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キャンプといってもテント(?)の中はちゃんとしてるし、シャワーもちゃんと使えるし、食事は普通に建物の中でビュッフェだし、どっちかというとグランピングでは?という感じ。電気もあるし。

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外はこんな感じでキャンドルでライトアップされて綺麗でした。
雰囲気は最高なのでペトラに泊まる時は1泊していくといいかと思います。彼女とかと泊まるといいんじゃないですかね。僕は1人で行きましたが。

次は『アラビアのロレンス』でも有名なワディ・ラムに向かいます。

続く。

アンマンで無駄に疲れを溜めてしまったけれど、この日は旅のメイン、ペトラへの移動日。
ヨルダンといえばペトラ、ペトラといえばヨルダンみたいなところがある。

ホテルのスタッフにタクシーを呼んでもらい、ペトラ行きのバスが出る南ターミナル、ムジャンマ・ジャヌーブに向かいます。途中渋滞で車が全く進まなくて暇そうにしていたら運転手からYoutubeが表示されたiPhoneを渡され、「日本の曲でもなんでもいいから好きな曲かけていいよ」と言われました。
急にそんなこと言われても困っちゃうのですが、ふと頭に浮かんだのでFace to FaceのPVを流しました。媚びてないですよ。
ということでムジャンマ・ジャヌーブ に到着。ヨルダンの南側に向かうバスはここから発着するらしい。
ペトラ行きのバスがあったので乗り込み、満員になるまで待ちます。僕が乗った時点でそこそこ人がいたのでそこまで極端に待たされる事はなかったです。

ペトラまでは3時間半の旅。途中でSAみたいなところに寄ってサンドイッチ買ってたら置いていかれそうになった以外は特に何もなく、ペトラ観光の起点、ワディ・ムーサに到着。砂漠の中の道をひたすら走っていたのですが、急に街が現れて、スター・ウォーズの世界みたいだった。

今回もネットでホテルを予約(予約したのは前日ですが)。Booking.com様々ですね。
宿泊したのはここ。ドミトリーで予約したのですが、なんか個室があったみたいで値段は変わらず個室でした。値段は18JDだったので日本円で2000円弱。

この日はゆっくりして、次の日に1日じっくりペトラ観光をする予定ではあったのですが、水曜日だったのでペトラ・バイ・ナイトに参加することに。
これは月・水・木の夜にペトラで最も有名な建造物であるエル・ハズネを蝋燭でライトアップして、ベドウィンのショーが行われる、という催しです。
検索してみると高い割に思ったよりショボいなんていう感想もあったりして、参加するか迷いましたが、折角なので自分の目で見てみることに。 

ワディ・ムーサからいわゆるペトラ遺跡までは少々距離が離れていて、基本的にはタクシーで移動するのですが、値段を聞いてみるとビックリするくらいふっかけてきます。

もうここからは完全にペトラ行く人向けの情報になります。相場は1〜2JDらしいのですが、平気で10JDとか言ってきます。流石に10JDで攻めてきたのは1人しかいませんでしたが、基本5JDくらいを提示してくるみたいですね。交渉は正直めんどくさいですが、歩いて立ち去る感じを出すと大体なんとかなります。 

ということでビジター・センターに。ペトラ・バイ・ナイトのチケットを買います。17JD。
ペトラ自体の入場券がないと買えないみたいな記事もありましたが、僕は問題無く買えました。チケットを持って入場口に行くと既にそこそこの人が並んでいました。写真撮っとけばよかったな。
20:30開場と聞いていたのですが、20:10くらいにはもう列が動き始めます。
ペトラは広すぎるので、かなり手前の方にあるエル・ハズネまででも2kmは歩きます。しかも夜で、蝋燭があるとはいえ足元が真っ暗なのでそこそこ気をつけないとつまづきます。

王の道と呼ばれるシークを抜けると、エル・ハズネのある場所に。
蝋燭がたくさん並んでいて、観客が座るためのカーペットはあるのですが、肝心のエル・ハズネは暗くてあんまり見えません。
そんな中でショーが開幕。ただ、暗くて誰が何やってるか全然見えませんでした。
ショーの途中からエル・ハズネが何故か青色にライトアップ。そこは蝋燭の光と合わせなくていいのか…
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よく見えないままショーは30分足らずで終わってしまいました。確かにこのショーを観るためだけに17JDは割に合わないかもしれませんが、蝋燭で照らされたエル・ハズネの写真を撮れるのはこのイベントだけですからね。
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撮影会なのかもしれません。ちょっと画質粗いけど。

そしてまた2km以上歩いて遺跡入口に戻り、タクシーでホテルまで帰還。
ペトラ観光の本番は次の日なので、大人しく寝ることにしました。

続く。
 

空港からのバスでアンマンのバスターミナルに着いたところから。朝7時。
アンマンにはいくつかバスターミナルがあって、空港からのバスは基本北ターミナルであるムジャンマ・ジャマーリーという場所に着く…ことは分かっていたのでそこから徒歩圏内っぽい場所のホテルを予約。

前の記事に書いた通り、そこに荷物を置いてからジェラシュの遺跡観光をしようというのがこの日のプラン。
バスターミナルに着いたので早速歩いてホテルまで…というところでタクシーの運転手に声をかけられる。
ただ「1JD!1JD!」としつこくついてくるし、まぁ歩くのがめんどくさいのは確かなので1JDなら…と思いタクシーを使うことに。
途中で「コーヒー飲む?」って言われてコーヒー店の脇に止まりました。バスの中で目を通してたヨルダン観光局のページ(http://jp.visitjordan.com/mobile/Wheretogo/Amman/Shopping.aspx)に、コーヒーを勧められても驚かないでくださいって書いてあったので、サービスみたいなもんかなと思って申し出を受け入れたら、きっちり払わされて何やねんとなりました。しかも運転手の分も。あのさぁ…
まぁそれだけならいい(よくない)んですけど、明らかに目的地ではないホテルの前で泊まり、中に入れと言う。
「あーこれこのホテルと通じてて、無理矢理チェックインさせられるパターンかな…」なんて身構えていましたが、単純に道に迷っただけらしい。なんだそれ。
分からないなら分からないと言ってほしいし、調べてほしいのですが、運転手の携帯電話はスマートフォンではなかったのでまぁ仕方ない…のか?
仕方ないので僕がGoogleマップを出してガイドしました。それでいいのか。
そしたら何故か運転手がGoogle様の指示を無視してまた道に迷って2回目の道聞きタイムに突入。なんでやねん。
2回目に聞いた道とGoogle様のナビを合わせてなんとか目的地に到着。
運転手は「時間かかったんだから3JDね」みたいなことを言ってきたんですが、どう考えてもお前が迷ったせいだろ…。
流石にこれで3JD払うのもアレなので文句言いましたが、ゆーて100円ちょいで無限に揉めるのもイヤなので2JDで手を打つことにしました。でも買わされたコーヒー入れたら3JDじゃない???

朝から疲れてしまいましたが、なんとかホテル(http://www.booking.com/Share-mO1ZgT)に到着。
チェックインは昼からって話だったので荷物だけ置いてもらえれば良かったのですが、部屋に入っていいとのこと。これはラッキー。
部屋に荷物を置いて、少し休んでからジェラシュに向かいます。

ジェラシュは先程のムジャンマ・ジャマーリーからバスで1時間程度。バスターミナルにささっと歩いて行けるように近くのホテルを選んだ…のですがこれが間違いでした。
アンマンは高低差が激しい街で、地図上で近いように見えても歩くとなると結構遠い、ということになってしまいました。
地図だと700mくらいかなという感じでしたが、道に沿って歩くとその倍以上は余裕であるし、坂道がきつい。
バックパック背負ってこの移動はしんどいな…という感じだったので、このホテルを選んだアドバンテージが完全に消えました。タクシー前提でもっと安い宿にすれば良かったですね。
取り敢えず歩いてバスターミナルに到着。ジェラシュ行きのバスに乗り込みます。
この国の一般的なバスは発車地点で満員にならないと発車しないので、実際いつ発車するかは分からないです。2-30分待ってたら動き出したと思います。

1時間ほどでジェラシュに到着。料金は1JD。
ジェラシュは6500年以上前から人が住んでいる土地で、セレウコス朝シリア、ローマ帝国、ビザンツ帝国、ウマイヤ朝など国が変わりつつも繁栄した街の遺構が残っているみたいです。
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10JDの入場料を払い(ヨルダン人はこの1/20です)、最初に出会うのはこの凱旋門。
なんでもハドリアヌス帝がここを訪れたことを記念して作られたものらしいです。
ここを抜けると、馬・戦車の競技場であるヒッポドロームがあります。
正直「思ったより規模小さいな…」って思ってしまったんですけど、南門を抜けてからは全然違いました。
古代ギリシャやローマ式の建造物が目の前の広大な土地に広がっていました。
ここからの感想は完全に「思ったより広い…」にシフト。

写真は適当に。
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イオニア式の列柱に囲まれた広場

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列柱通り

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ニンファエウム
泉の神ニンフを祀る神殿らしい。水利施設も兼ねてたみたいです。

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アルテミス神殿

30分くらいで見て回れると思っていたのですが、がっつり3時間歩き回ってしまいました。
色々な文化や宗教の施設が状態良く残っていて興味深かったです。一方で、ペルセポリスを見たときも思ったのですが、完全に当時のままではなく崩壊しているのも、時間の流れを感じさせて好きなんですよね。
これでまだ地中に埋まってるものも多いっていうから驚きです。

アンマンに戻って、移動の疲れもあるしもうこの日は何もしなくていいかなと思ったりしたのですが、アンマン城というところから眺めるアンマンの夜景が綺麗だということなのでそこだけ行ってみようかなと思いました。
ホテルからは遠いのでフロントでタクシーを呼んでもらおうと思ったのですが、フロントにいたおじさんが殆ど英語分からなくて、「taxi」を伝えるのに5分くらいかかったし、どうやらアルファベットを読むのも怪しかったらしくて、地球の歩き方を見せても目的地が全然伝わりませんでした。これに関してはアラビア語表記載せない歩き方もちょっと悪いかも知れませんが…
アンマン城は17:00までしか入場できないのですが着いたのが16:45。ちょっと駆け足で中に入ります。
城と言いながら目立つものはヘラクレス神殿の柱しか残ってなかったです。
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時間帯が良かったのできれいな写真が撮れました。
主目的であるアンマンの夜景も、確かに綺麗でした。
たくさんの丘から成っている街なので、斜面沿いに灯りが灯っています。
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とまあここまでは良かったのですが、アンマン城を出て「5JDでホテルまで往復ね」という話をつけていたタクシーの運転手がどこにもいない。

閉館時間が近付いてて焦っていたとはいえ、完全に行きがけに5JD渡してしまった僕の落ち度です。ってかホテルから呼ばれてるのにそういうことする?
まぁ消えてしまったものは仕方ないし、折角なのでダウンタウンと呼ばれる繁華街の街歩きでもするかと思い、歩いて丘から降りることに。
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ダウンタウンの中心部、アル・フセイニ・モスク

ついでに夕食でも…と思ったんですが、いかんせん地図もなにも見ずに適当に歩いてたので、いい感じのレストランは何一つ見つからず、人混みで疲れただけで終わりました。そしてテヘラン程じゃないけど交通マナーが終わってるので、余計疲れました。

もう帰ろう…と思ってタクシーを捕まえました。7JDとかいうたぶん相場より高めな値段を提示されましたが、疲れて交渉する気力もなかったのでいいよいいよって言ってしまいました。中東式タクシー、こういうときめんどくさいんですよね…普通にメーター使ってほしい。

ホテルに着きましたが、ホテルの近くにはまともなレストランはなくて、もう完全に疲れきっていたので近くのスーパーでポテチ買って食べて寝ました。都会は疲れる。

ポテチは美味しかったです。

続く。

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